コロナ後遺症 闘病サマリー(経過編)

このページでは、私が2021年夏にデルタ株に感染してから、現在(2024年10月末)までのコロナ後遺症の経過の要約をお伝えしたいと思います。

目次

コロナ罹患後1~2ヵ月(急性期・入院期)

私は2021年夏にデルタ株に感染して、人生が一転しました。
感染当初の症状は、39度台の発熱・割れそうな頭痛・胸痛・咽頭痛・咳・動悸・倦怠感・寝入りに呼吸が止まり苦しくなる等でした。

感染したタイミングは既にコロナ病棟がいっぱいで、SpOの値では入院適応と言われましたが、ベッドの空きがなく、幸い肺炎は軽度であったため、自宅療養となりました。

その後、肺炎の悪化はありませんでしたが、当時の療養期間の2週間が経過しても微熱はじめ色々な症状が残ったままでしたが、そんな状況にも関わらず復職に焦り、大クラッシュしてしまいました。そこから、胸痛・動悸・頻脈・息切れ・呼吸苦・SpOの悪化が続き、感染から1ヵ月弱が経った頃、心膜炎で一般病棟に入院しました、

そこから色々なことがあり、ICUにもお世話になったり、最終的に1ヵ月以上入院していました。
この頃のことは、今でもあまり振り返ることができておらず、いつか心が元気になったら、闘病記をかいてみるかもしれません。

コロナ罹患後3か月~ (コロナ後遺症外来(渋谷)へ)

罹患後3カ月目に、介護ベッドが必要な、ほぼ寝たきり状態で退院しました。
胸痛と呼吸苦があり、体を水平にしていることができず、介護ベッドをレンタルしていました。
シャワーも家族に手伝ってもらいました。

自分の症状はコロナ後遺症であると確信しており、入院中からHPや本でコロナ後遺症の情報を参考にさせて頂いていた、皆さんもよくご存知の渋谷のコロナ後遺症外来への通院を開始しました。

医師の勧めに従い近所の耳鼻科のEATにも通い、5カ月目には車椅子であればたまには外出ができるレベルまで回復しました。

今思うと、私の3年以上のコロナ後遺症の経過の中で、この時期が一番調子が良かったです。


しかし、その頃にやっと掴んだ夢であった仕事を失ったり、色々なストレスが重なり、さらに無理して動き続けてしまった結果、調子は少しずつ悪化してしまいました。後々知ったことは、当時飲んでいた漢方も全くあっていなかったようです。

コロナ後遺症8か月目 (大クラッシュ)

少しずつ悪化傾向であった体調ですが、罹患後8カ月目に通院で大クラッシュしてしまいます。

これまでのPEMやクラッシュとは全く異なり、再びPS8.9の寝たきり(トイレだけは意地で行ってました)に戻ってしまいました。それだけではなく、この時には今までなかった光音過敏、激しい脳疲労、ブレインフォグなど新しい症状も出てしまいました。

ここから連日の微熱、激しい頭痛、倦怠感(鉛感)、不眠etcで、横になっていても辛い状況が1年近く続きます。一向に回復の兆しが見られず、アイマスク・耳栓で静かな部屋でただただ寝ているしかない日々を送りました。

この頃、今の後遺症外来の治療だけでは治らない(通院の負荷も含めて少しずつ悪化していくだけ)と悟り、当時Xで話題となっていたME/CFS専門医(国立病院)を受診することを決めました。しかし、病院まではクラッシュを覚悟してもいける状態ではなく、3ヵ月ほど外出を止めひたすら安静にして体調を整えました。

コロナ後遺症2年目 (ME/CFS専門医通院開始)

こうしてなんとか体調を整え、色々な方から通院負荷を軽くするためのアドバイスを頂きながら、2年目からME/CFSの専門医に通うようになりました。

ステロイドの点滴や飲み薬、脳血流を改善する薬、整腸剤、POTS対策、免疫抑制剤の内服などを行いました。
どの治療も少しずつ効果はあり、少し良くなる症状もあったのですが(特にこの時期に、微熱・頭痛・胸痛・四肢の脱力痛みが改善しました)、抜本的な解決にはならず、PS8.5のまま、食事中も上体を起こしていることができない、家の中で少し動いただけでPEM、通院すれば1,2週間以上はクラッシュという生活がずっと続いていました。

コロナ後遺症3年目(大阪のコロナ後遺症外来へ)

ME/CFS専門医での治療も頭打ちを感じ、この頃Xで一番治療成績が良かった大阪のコロナ後遺症受診に踏み切りました。
都内在住のため大阪への受診も一筋縄ではいかず、ずっと通院を見送っていましたが、ようやく行けるか行けないかという体調になったのがこの頃でした。

こちらの病院での治療も、また少し体調の底上げにはなりました。
この期間に、椅子には座れないものの、少ーしずつ上体を起こすことができるようになってきました。一番改善したことは、光音過敏、脳疲労やブレインフォグです。

また、コロナ後遺症3年目の最後数か月から、rTMS治療も開始し現在継続中です。こちらも脳の症状の改善に少し効果がある印象です。

今の体調(コロナ後遺症4年目 2024年10月現在)

このように、じんわりじんわりと少ーしずつ改善し、ようやく2024年夏頃(後遺症4年目)から椅子にはまだ座れないものの、日中の半分以上は上体を起こしていられる(足はあげた上体で背もたれは必須)、100歩くらいは歩ける、恐らくPS7位になりました。

私の今の一番の症状は、座位・起立不耐と労作不耐です。
あとは倦怠感、脳疲労、ブレインフォグ、入眠障害、たまに頭痛、少しの光音過敏が残っています。

今のADLの状態は、以下です。

  • 横になって何もしていなければ症状はほぼなし。
  • 椅子にはまだ座れないものの、日中の半分以上は上体を起こしていられる(足はあげた上体で背もたれは必須)。
  • 調子が良ければ最大100歩くらいはなんとか歩ける。
  • 立ったままの作業は基本無理(調理、お会計など)

コロナ後遺症 治療のサマリー

通った病院・治療院

  • 後遺症外来(渋谷、大阪)
  • ME/CFS専門医(国立病院)
  • 門前仲町の鍼灸院(頭皮針が有名)
  • 銀座の鍼灸院(YouTubeが有名)
  • 訪問鍼灸2名
  • 近所の耳鼻科(EAT)
  • 比較的家から近い脳神経内科のクリニック(rTMS)

試した主な薬・治療など

  • 抗ヒスタミン薬などアレルギー系(複数)
  • 脳血流促進(アデホス)
  • ステロイド(プレドニン・リンデロン)
  • 免疫抑制剤(メトトレキサート)
  • β遮断薬(インデラル・ビソプロロール・イバブラジン)
  • ノイキノン、Lカルニチン、タウリン、タチオン
  • イベルメクチン(数回のみ)
  • 抗生剤(クラリスロマイシン、ドキシサイクリン)
  • ランドセン
  • サインバルタ
  • 漢方(たくさん)
  • 鍼灸(4か所)
  • EAT(近所の耳鼻科一か所、セルフEAT)
  • rTMS
  • カイロプラクティック
  • フィシオエネジェティック

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