【闘病を頑張る気力が尽きた時】心理学の教授からもらった4つのアドバイス

きい

闘病期間中、メンタルの調子は何度もアップダウンしましたが、
後遺症丸3年が終わり4年目に入る頃もとても辛い時期でした。

私は、比較的メンタルのバランスを保ちながら長期闘病ができている方ではないかと思っていますが、この頃は希望を持つ気力が尽きそうで、毎日肩に死神がついている様でした。

そんな時に恩師の心理学の教授に話を聞いてもらい、アドバイスをもらい、とても楽になれました。

今回はその時のアドバイスをご紹介したいと思います。

目次

初めに

これから紹介するアドバイスは、当時の私に向けたアドバイスであり、
全ての人には当てはまらないことも多いと思います。
なので、 参考程度に、ご自身が前向きになれる部分だけを受け取って下さい!

前提

  • 大学時代の恩師で、卒業後も継続してお世話になっていた先生
    私とは10年越えの関係で、私の性格も熟知した上でのアドバイス
  • 先生はカウンセラーではなく、研究や講演などを多く行っている学者
  • 相談時の私は3年間ほぼずっとPS8で、かなり難治性かもという状況

1. 精神論ではよくならない

周りのコロナ後遺症の人と比べても、自分の改善は本当にゆっくりで、自分のせいで治らないのではと自責の思いが離れず、1番辛いです。
治りたいという気持ちが足りないから行動が伴わないのか、深層心理で良くなりたいと思っていないのか。
心療内科やカウンセリングに行った方がいいでしょうか…

そんなわけないよ(笑)。
早くキャリアに戻りたいという気持ちが強いことはとても伝わってくるし、治りたい気持ちが足りないせいでは決してないと思う。

もちろん病気を治すために気持ちが大事というのはよく言うし、実際そういう部分もあると思う。 でも、治したいと強く思えば全ての病気が治るかといったら、そんな事はない。精神論で病気が治るなら、不治の病はないし、皆んな元気になってる。

コロナ後遺症もMECFSもまだ未知の病で、だから研究班だって立ち上がっているよね。だから、順調に治らない人ももちろんいて、たまたま貴方がその事例になってしまったのではないかな。

もちろん治らないと絶望して、全てを諦めたら、病気の回復にも良くないのはその通りだと思う。 気持ちの持ち方としては、強すぎても回復の邪魔をする事もあると思うから、きいには『いつかきっと』という位の思い方が良いんじゃないかな。

気持ちのせいで治らないタイプの患者は、もっと精神に問題があると分かりやすいから、自分がそうではないかと気にしなくて大丈夫。

心療内科やカウンセリングについては、「行くべき」とは言いにくい…。 行くところによって当たり外れが大きく、一か八かだから…。
病気の理解もある程度ないと余計に辛くなる事もあるし…。
もちろん行くなという訳ではないけど、この議題は難しいかな。

2. 期限を決めて頑張る事は危険なことも

私は後遺症初期に仕事を失って毎日死にたかった時があり、その時に「3年位あれば治るかな。3年は頑張ろう」と勝手に期日を設定し、そこを目指して心を保っていた部分があります。 そして今丸3年が近づいてますが、良くなる気配が遠く、心が折れてしまい、頑張る気持ち・気力の維持の仕方がわからなくなってしまいました。

まず、3年と期日を決めて頑張っていたことが危険だったと思う。
人は苦しい環境の時、○○までには良くなる、と期日を設定し、そこまではと頑張りがち(アウシュビッツの手記にも例あり)。

でも、それで、その期日までに達成できなかった際に、心が折れるのは当たり前の事だよね。

医学的に根拠のない期日に関しては、その設定が間違っていたのであろうから、その期日に間に合わなかったからと絶望しても仕方がない。期日に根拠がなかっただけで、頑張りが不足していたり、何かが悪かったわけではないよ。

▼感想▼
私達は、手当・復職・新学期等を目安に期日を設けて頑張りがちですが、その期日は病態には即しておらず、目指している間は頑張れるかもしれないけど、達成できなかった時に心が折れてしまうリスクがかなり高いことに納得でした。
実際私以外にも苦しんだ方多いと思うので、皆さんにも期日のリスクも知ってほしいと思いました。

3. 今の自分を受け入れる

今は疲れて、全て投げ出したい。
どう気持ちを立て直したらよいか、分からなくなってしまいました。
どんな思考にしたら、引き続き前向きに療養を続けられるでしょうか。

まずは、過去の自分に戻ろうとせず、今の自分を認めることではないかな。
過去の自分ができたことを、そのままできるとは思わないこと。
新しい自分を認めること。
今できることをやること。
現状を意味あるものにすること。

(注:私はもう3年間半寝たきりなので、このアドバイスが心に響きましたが、違う考え方が当てはまる・しっくりくる人もいると思います!ご参考程度に!)

4. 現状を意味あることにすること

現状を意味あることにすると言っても難しいことではなく、そもそも今貴方が病気で苦しんでいることにも既に意味があると私は思う。

まだ未知の病気で治療法も確立していない中で、この病気を経験した人にしか分からない症状、辛さ、感情がある。それを経験しているという事に、既に価値があると思っているよ。

まず貴方のその症状・辛さを、一つ一つ丁寧に医師に伝えていく事が一歩では。 そうすることで、この未知の病気のデータとして蓄積されていくし、他の患者への治療や声掛け、ゆくゆく治療法の確立にも貢献していくのではないかな。

↑感想:この「事例・データとして既に価値がある」というのは。とても学者らしい発想だと思いました笑。
一患者としては、そんなに割り切って考えるのはなかなか難しい事も多く、目から鱗の発想でした!

また、貴方のその闘病中の悩みも、他の人にどんどん話したらどうかな。
そうする事で、話した相手が闘病している人の辛さ・悩みを理解する良い機会になると思うよ。

きいは今も看護師をやっている仲間が大勢いるのだから、例え貴方が看護の現場に戻らなくても、彼女達がより良い看護をするために活かしてくれると思う。それだってとても価値がある。

もう一つ、心理面も含めて症状・辛さをメモしておくこと。
その記録だけでもすごく役に立つと思う。 残念ながら、世間では皆コロナは終わったものと認識しはじめている。 だからコロナ後遺症で苦しんでいる事を、身近な人からでも社会に発信していくことも、とても意義があると思うよ。

5. 最後に

苦しみながらも闘病しているその姿も、周りからは貴方の魅力に感じるし、皆も応援している事を忘れないでほしい。

過去の事、未来の事、その他あまり考えすぎないで。
とにかく今の自分を受け入れて、 今の貴方ができることを少しずつすること。 現状を意味のあるものにすること。

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