Xで交流させて頂いている闘病仲間の中には、子育て中のママさんも大勢いらっしゃいます。ママさんたちの声を聴くと、皆さん多かれ少なかれ、お子さんへの罪悪感を感じていらっしゃり、それが闘病生活のつらいことの大きな要素になっていることも多いように感じます。そんなママさんたちに、長年ヤングケアラーだった私から伝えたいことを書いてみました。
私がヤングケアラーだった頃のお話し
私は子供の頃、今でいうヤングケアラーでした。
私は母子家庭の長女でしたが、母がメンタルの病気で何年も全く動けなくってしまい、毎日泣いてパニック発作起こしているか、薬で寝ているか…という時期が10年近くありました。
母の通院も私が学校を休んで付き添ったり、薬の管理をしたり、パニック発作が起こるとそばで落ち着けるように寄り添ったり、泣いている母が眠れるまで付き添い、寝たのを確認してから勉強をする…そんなことが毎日でした。
その頃、子供目線では、母の体調が悪い事や、母が家事を含めて色々な母親らしいタスクができない事について、ネガティブな気持ちは不思議と全くありませんでした。
ただただ、「死にたい」と言われたり、「ダメな母でごめん」と謝られる度に、長女の自分がしっかり支えてあげていられないから・自分が母を幸せにしてあげられないせいだと、自分の至らなさを感じて、そのことが辛かったです。
経験から思う事
私の母は未だに、自分は母親らしいことをできなかったとずっと後悔しているようです。
でも私の経験からだけ考えると、体調が悪い親のお子さんは、意外とそういうところはあまり気にしてないのではと思います。(もちろんそれぞれのご家庭の事情や、ご性格によるところはあると思いますが…)
むしろ、その体調が悪くて親らしいことをできていないことを謝られたり、そのことで泣かせてしまったり、それを理由に死にたいと思われ/言われてしまう事の方が、自分のせいでお母さんを余計に苦しめている気がして辛いのではないかと経験談からは思います☺️
「何もできない駄目なお母さんでごめんね」
私は子どもがいませんが、もしも自分が子育て中だったらきっと(いえ、絶対)このように申し訳なく思ってしまうと思います。でも、私が子どもだった時は、「何もできない駄目なお母さんでごめんね」は、「自分のせいでお母さんを苦しめてしまっている」に脳内で変換されていました。
どんなお母さんでも、体調が悪く何もできなくても、存在していてくれるだけでお子さんは嬉しいのです。
さらに言えば、お家にいてくれて、自分たち子どものせいで余計に悩んだりせず、少しでも心穏やかに過ごしてくれている方が、お子さんも嬉しいのではないかなと思います。
ですので、お子さんに申し訳ない気持ちを持ってしまうとは思いますが、そこに関しては過度に責任を感じたり思い悩みすぎない方が、むしろお子さんは喜ぶのではないかなと思います☺️
「今こういう病気でこういう症状があるから辛いんだよ」というお話はしても問題ない、むしろ、してくれた方がお子さんは喜ぶのかなと思います。ネガティブな話が全てだめというわけではないです。
子どもがいないのに、偉そうにすみません🙇♀️
最後に
コロナ後遺症はじめ疾患は、人生のどの段階でかかっても、その時期その時期の辛さがあると思います。
貴重な学生時代、新卒でこれから頑張ろうと意気込み働き始めたばかりの時期、それなりにキャリアを積みこれからやりがいのある仕事ができるところだった世代(私はここです)、そろそろ妊活を考えていた世代(私はここにも当てはまります)、これからも家族のためにガンガン稼こうと思っていた世代、そして育ち盛りのお子さんの子育て中の方…
恐らく、お子さんがいらっしゃる方には、その方にしかわからない辛い部分があるのだろうと思います。
私は子供がいないので、自分の療養だけを中心に動きやすかったり、お子さんのために何かしてあげたいのに…ともどかしい事をする事がないので、そういったお子さん絡みの思いがある分、お子さんをお持ちの方は、私なんかより何倍もお辛いのだろうなと思います。
ですが、お子さんにとっては、きっと病気であろうとなかろうとお母さんが存在してくれているだけで、そしてできれば少しでも穏やかな気持ちで過ごしてくれているだけで、とっても幸せなのだと思います。
申し訳ない気持ちはできるだけ手放して、その分心穏やかに幸せな時間をお子さんと過ごしてほしいなと思いました。
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